»

7月 09

番犬はシロ

小学生の頃に近所のおじさんの家の玄関の近くに鎖に繋がれた番犬がいました。
その番犬はシロと呼ばれていて白くて綺麗な毛並みをして見た目は
可愛い感じの雑種でした。
でも人がその家の前を通るたびにしつこく吠えてうるさい犬でした。
近所の友達の間では近所にいる犬の中では評判が良くなかったです。
ある日友達と二人で通りかかったときにまた吼えるのでよせば良いのに口笛を吹いたり
して懐かせようとしましたが、益々ひどく吠えてきます。
せっかく仲良くしてあげようにしているのに、全然可愛さがないので、
段々腹が立ってきた時です。

丁度強い風が吹いてきて私の被っていた野球帽が飛んでしまってこともあろうにシロの
足元に落ちました。シロは相変わらずこちらに向かって吼えています。
怖くて帽子を取れず困っていると友達が細長い棒を探して来てくれて、それで帽子を
引き寄せようとシロの足元に棒を伸ばします。
ところが驚いたことに素早くシロに棒の先端を咥えられ、バキバキと音を立てて棒を噛み、「ウゥー!」と低く唸りながらすごい力で首を振ります。
それほど大きくない中型犬なのにその力と迫力に圧倒されて私達は棒から
手を離していまいました。

その時にその家の玄関から飼い主のおじさんが出てきて怒鳴られました。
棒でシロを虐めているように見えたと思います。
訳を説明しておじさんは謝ってくれて無事に帽子も戻ってきました。
しかしその横でシロはさっきとは全く違った別人?(別犬)の様な可愛い表情で
尻尾を振っておじさんに甘えていました。
何だかとても憎たらしい犬に感じてしまいました。でも番犬としては優秀だと思います。
僕達の惨敗でした。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次の HTMLタグおよび属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>